はじめに

しばらく放置していましたが、年賀状でオーニソプターのことが書かれてたのを機に再開することにしました。どうもすいません。

スタイロフォームを削る

前回でスタイロフォーム製の原型を削って小さくしましたが、さらに削って多少細身にしてみました。

全体にマスキングテープを巻いたところ。スチレンモノマーで薄めたポリパテをまんべんなく盛るつもりだったので、スチレンモノマーに侵されないようにと思って試してみました。

薄いプラ板を所々に挟んでいるのは、原型の中心線及び中心線に直角なラインを判るようにするため。ポリパテで被われてもヤスリで整えていけば、プラ板が線のように出てくるので判りやすくなるかと思いまして。結局2つとも無駄でした。

数年前に買ったスチレンモノマーの缶の中蓋ですが、カチカチに硬化していました。穴を開けて別の容器に移そうとしましたが、傾けても何も出てきません。棒を中に入れてみると固い手応えが。スチレンモノマーは中で硬化してました……。

揮発しやすいとは聞いてたけど、硬化もするんですね。ということでポリパテを薄める計画はおしまい。――このときは気づかなかったのですが、FRPに使うポリエステル樹脂を混ぜればポリパテの粘度を下げることができたのでは。ポリ樹脂などは2年前から用意してたし。なんで気づかなかったんだろー。

ポリパテを盛って削る

ポリパテを全体に盛り、ひたすらヤスリで削ってます。最初は網状のヤスリ(120番くらい)と100均ショップで買った紙やすりのプラスチック製当て木(?)を使ってひたすら削り、形を出します。粉だらけになるので防塵マスクを着用し、換気扇替わりの塗装ブースを稼働してます。

ポリパテはNAXのもので、途中でなくなったので1kg缶を購入してます。硬化剤は4kg用のを付けてもらって計2230円でした。主剤4kg用の硬化剤(80g)が900円で、1kg用のが700円だったような。

横から見たところです。鳥というより魚みたい。のっぺりしてるほうが上です。

中心線を判りやすくするために、左右でポリパテの色を変えてみました。マスキングテープを使って塗り分けてます。色は顔料を混ぜたとかではなく、単に硬化剤の配分を変えているだけだったり。

均等にポリパテを盛って均等にヤスリをかけていれば問題ないんでしょうけど、そうもいかずポリパテの薄い部分ができました。指や爪で簡単にへこみます。大きめにカッターでえぐった後、ポリパテをつめて修正。

最初に2mmとか3mmといった厚みのポリパテの小片を作り、全体にまばらに接着し、それをガイドにしてポリパテを盛っていくとか、やり方をちゃんと考えればうまくいきそうな気がしてます。

表面処理

形が出たら、ヤスリの番目をあげて表面処理に入ります。プラパテを全体に塗り、耐水ペーパーでやすってます。100番台のヤスリばかり使ってたので、400番の耐水ペーパーがやけに細かく見えました。

コンパスを使って、中心線から左右にスジ彫りのためのガイドラインを引いてます。両面テープを2枚、中心線を少し開けて貼り、コンパスのガイドにしています。

機体のパネルラインは、真横真上から見て直線直角が出るように設定しました。そうすると機体に丸みがあるのでコンパスや定規等ではうまく線をひけない為、フリーハンドで描いてる箇所もあります。

小型機ということと1/6という縮尺を考慮して、ラインは余り引きすぎないように注意してます。1/72の模型とは違う感じになるはずですので……。とはいえ後から見たら多く引きすぎた気も。BD-5Jの写真をGoogleの画像検索で探して参考にはしましたが、難しいです。

スジ彫りの様子。ハセガワのトライツール、けがき用のエッチング鋸をつかいました。直線を引くときのガイドには、場所によって薄い金属板に両面テープを貼ったものや、0.5mmの真鍮線をスティック糊に挿して糊分をつけたものなどを機体に貼って使用しています。ガイドからズレてしまったスジは後でプラパテで埋めて補修。補修だらけになってしまいました……。

もう1回プラパテをシンナーで薄めたものを全体に塗って、1000番の耐水ペーパーをかけました。

流水でヤスリかすを落とし、乾かしたら、FRP型を作るための準備として離型処理をします。普通は全体にボンリースワックスを塗りこむようです。スポンジを使って全体に塗り込み、ウエスで磨き、またボンリースを塗り込み……、を数回繰り返し。これをサボると、原型とFRPが一体化します……。