やっと型取り

やっと型取りです。余ってるスタイロフォームを使って枠を作り、型埋め用として評判の高いほいく粘土を使い、シリコーンを流してます。ボークスの透明シリコーンを使ってますが、普通の白いシリコーンも使ってます。透明のが途中で使い切ったので再度買いに行ったら在庫も無いという話で、仕方なく白いのを買ったのでした。

小さな泡がかなり目立つ透明シリコーン。流したての時より時間がたてば多少は泡も抜けますが、それでも多いですね。とりあえず原型表面に泡が付着してなければいいかということで、最初だけエアブラシによる空気の吹きつけ等で泡を壊し、シリコーンが原型の表面を被った後で残りを流し込んでます。

最初は真空を作る食品容器を使おうと思ってたんですけど、近所のホームセンターなどでは全くありませんでした。通販だと多少時間がかかりそうだったので今回はパスしてます。昔はよく扱ってたと思うんですけど。流行じゃなくなったのかな?

複製

ベニヤとゴムで挟んでレジンキャストを流し込み。ウェーブのノンキシレンタイプを使ってます。グレーのを使いたかったんですが、店にもなく通販でも売り切れだったので、仕方なくアイボリーを使いました。小さな気泡や傷が目立たないので、メカ物ではアイボリーはあまり好きではないのでした。

シリコーン型は11個製作。気泡がどうしても発生する為に2個を作りなおしてます。うち1個は船体後部の型で、シリコーンを900g使ってます……。ガーゼや石膏を併用してシリコーン使用量を押さえればよかったけど、とにかく早く作りたかったのでそのまま使いました。

結果、使ったシリコーンは透明1缶と白が2缶。白の1缶は以前の残りだったので、計2.8kg使いました。

レジンキャストは2kgのを2セット、計4kg使ってます。型が出来て最初の複製時には失敗することが多いので、残り物の白いレジンキャストを使っています。

製品そのものは300g弱です。6セット近く作ったので、製品としては1.8kg。失敗作や無駄が多すぎたということですね。最初だからこんなものかもしれませんが……。

シリコーン型からの離型には、ウェーブのフッ素系のスプレーを使ってます。

シリコーン型の作成にも複製にも一番多く失敗した一番大きな部品、船体後部。最初に作った型は、湯口を反対側に作ってました。この次はこんな大きな部品作らないようにしよう……。

探査パドルの失敗作。気泡が入りまくってます。薄い箇所は0.5mmの厚さしかないうえ、トップゲートで型を作っているので、気泡が抜けにくかったんでしょう。粉をまぶす程度では無力でした。こんな原型作るなという感じでしょうか。

とりあえずレジンキャストを流し込んだあと、爪楊枝を抜き差ししたり、型をギュッと押さえたりして無理矢理気泡を抜きました。

とりあえず抜きおわった部品を検品し、大丈夫だろうと判断したモノをトレイに分けてます。一番上のは失敗作。いくつかの部品は多めに複製をとり、良いものが出来たら検品済みのものと取り替えたりしてます。

この写真が7月21日。この時点で7月30日の本番になんとか間に合いそうだなと感じました。6セット行けると思いましたが、後になってまずい箇所に気泡を発見した部品があり、複製を作るだけのレジンキャストもなかったので、5セットにしてます。値段も5000円にしようかと思ってた頃ですが、結局4000円でいきました。

最後はスタンド

最後にまわしてたスタンドの作成です。2005年に、改造のあまりものとしてとっていた1/6可動ドール素体の部品を使ってフィギュアを作ったことがありました。その時の台を流用しています。元は入浴剤の中ブタで、中にキャストを流して硬化した物です。それを原型にして5mm径の真鍮パイプを挿し込めるようにしました。

シリコーン型製作。シリコーンの残りが少なかったので、ガーゼと石膏で裏打ちしました。

完成見本製作

一通り部品が抜け、失敗部品を寄せ集めて1隻作り、スタンドに立てたところ。とりあえず安定しています。右側に、検討用模型で作った前バージョンのスタンドが写ってます。

とりあえず組んだ1隻を完成見本にしました。気泡が入りすぎてたものを、余りの良品と取り替え、製作しています。途中で写真を撮り、組立説明書などに使っています。

スタンドに縦置きにして、ガイアノーツのピュアホワイトを吹いているところ。縦置きにできるってのは結構便利でした。

でもってマスキングし、黒っぽいオレンジを吹き、マスキングテープを外したところ。塗料がテープの粘着面にしみ込み、凄いことになってます。

当初は映画スタートレックのエンタープライズみたいに、パネルごとに白~灰色を吹き、汚しは余りつけないつもりでした。この大失敗で方針を転換し、思い切り汚すことに。コピックモデラーのグレーやカラーレスブレンダー(無色のやつ)を使ってみましたが、一部ラッカーの塗膜も剥がしてしまい、さらに誤魔化すはめに。少々泥沼にハマってしまいました。塗装は鬼門です……。