原型製作
これから原型製作です。
シリコーンはボークスの安いのしか使ったことがないのですが(1980年代に使ったことはありますが、メーカーなどすっかり忘れてます)、今回は同じボークスから出ている透明シリコーンを使うことにしました。透明である点を無視しても、かなり強くて良さそうという評判があるみたいです。ということで多少なら無茶な原型作っても大丈夫だろうと安易に判断。原型製作に入りました。
ということでまた居住ブロックから製作。長いプラ板はエバーグリーンのモールド付きプラ板。台形のパターンが走ってるヤツです。それを切って、両端に0.25mm*1mmの細いプラ板を貼りつけ、モールドが4つ毎に切り(約9mm)、居住ブロック表面に貼ってます。凹んだ面は窓という設定。
窓の箇所はさらに細かく、0.25mm*0.5mmのプラ板を3mm毎に切ったモノを、台形モールドの斜めの面に貼り付けました。光を当てたとき、この細い面でできる光の反射面と影の面が、面白い効果を出してくれるかなと思ったのでした。
だいたいの形になってサフェーサーを吹いたところ。小さな丸い部品はウェーブから出ているウェーブ・オプションシステムのO・ボルトの部品。直径3mmのものです。エアロック部分のつもり。
外にでたら、ファンデルワールス力を応用したモノでくっつきまわって歩くことができますよという設定にでもしておこう。ゲッコーシステムという名前でも付けておきます。
船首も製作。検討用に作ったモノとほぼ同じです。脇についているのは、8ビットのパソコンテレビ・シャープX1turboⅡの純正モニタのリモコンのボタンです。
X1シリーズの多くのモニタはテレビも兼ねており、長年使ってました。故障した後粗大ゴミとして廃棄しましたが、リモコンは何かに使えるかと思い、バラしてとっておいたのでした。上の黒いのはスライドスイッチについてた薄い金属製のカバー(?)です。
船体下部。スタンドが入るよう、パイプを入れてます。このパイプにスタンドで使う真鍮パイプを挿したままシリコーン型をとり、複製を作るときは型に真鍮パイプを置いてレジンキャストを流すと、丁度の穴があいた部品を作ることができる(よせ型というヤツですね)と思ったのでした。
実際にはレジンキャストの縮小のせいかかなりキツくなり、全部棒ヤスリで穴を広げてます。少し広げすぎたかもしれませんが……。オーニソプターの時はうまくいったのにー。
表面には細いスジの入ったエバーグリーンのプラ板を、互い違いに貼ってます。この上に普通の細いプラ板などを貼って、ラジエーターのような、何か効果を与える部分のような、そんな感じを出せるようにしてます。
居住ブロックは3個無いと船体を作ることができないので、とりあえず複製を作ってます。うまく型を作ることができるかというテストも兼ねてます。使ったのはこのとき余ってた普通の白いシリコーン。
複製を作った結果。少し飛び出している薄い箇所にはレジンキャストが回っていませんでした。
複製作業の際には、シリコーン型の表面にアルテコの粉を筆で薄くまぶしています。2003年6月、巨大掲示板「2ちゃんねる」模型板の複製関係のスレッドで情報を得ました。小さな気泡の発生を押さえ、細い箇所にもレジンキャストが良く入るようになります。とはいえ今回はそれでもちょっと入りにくいモノになったようです。
取り急ぎ3個複製を作った後、原型に手を加えました。レジンキャストが回らなかった箇所にプラ板を貼って、厚みを増しています。
居住ブロックを挟む側体を2個作り、様子を見ているところ。
製作中の反物質タンク。プラ板で作った箱に、流用パーツを載せて作ってます。上下の半透明の半円柱は、鉄道模型のKATOから出ている「バス停(23-216)」に入っているタクシー乗り場の屋根を使ってます。横の黒い部品は、同じくタクシー乗り場屋根の枠を貼ってます。
枠の真ん中あたりにある灰色の部品は、KATOの「信号・方向板(23-214)」に入っている信号機を切って貼り付けてます。半球の部品はコトブキヤから出ている丸モールドの10mm径を使用。反対側には同じ商品についている丸い台を使ってます。
検討用に作ったモノと比べ、倍の長さになりました。