やり直し
ということで1からやり直すことにしました。……やはり1mは大きいです。作っても撮影する場所がない。やっぱこりゃまずいんじゃねえかということで、もっと小さく作ることにしました。石膏型は勿体ないけど破壊して燃えないゴミの日にでも出しときます。
というわけでデザインから。前のは鳥の頭から首の部分をコックピットにしてましたが、今度は機体中央より後ろまでをコックピットとし、全長が50cm前後になるようにします。100年後、フィクションの世界なのでどうにでもなるのが良いところです。いいのか、本当に。
イマイチ鳥っぽくなくなってしまいましたが仕方がないと割り切ります。前部に目玉みたいな部品を付けとけば鳥っぽくなるかな? 胴体はゴイサギをイメージに置いてます。
ラフが描けたら方眼紙に側面図を描きます。正面図と平面図は、幅がどうなるかちょっとわからないので適当にしか描いてません。
ついでに製作の順番も変更します。前は胴体を作ってから脚や翼を作る事にしてましたが、脚や翼から先に作ることにします。面倒くさそうなのから先に形にしたほうがよさそうだと思いましたので。
胴体は、10mm厚のスタイロフォームを切って重ねて削り、ビニールテープか何かを巻いてプラ板を貼ったりポリパテを盛ったりして原型を作ろうと思ってます。この前のはいいかげんすぎましたー。また石膏型じゃなくFRP型にします。石膏型は重い。
脚の製作
翼や脚の骨組みは、当初塩ビパイプを考えてましたが、加工が面倒なのでアルミパイプに変更しました。安易な方へ安易な方へと流れているのがよく判ります。塩ビパイプって固いし、径も中途半端で組み合わせるのが難しかったしー。
アルミパイプは近所のホームセンターで購入。外径は基本的に10mmのと8mm。胴体との接合部に12mmのを使います。それぞれ中に挿し込めます。余裕がありますが、ガムテープを1周か2周巻いた程度できっちり填まるようになります。切断はパイプカッターを使い、ぐるぐる回して切ります。長さは100mmに設定、切断しました。
これに3mmの穴を開け、プラ棒を通してパイプ同士を繋ぎ、雰囲気を見てみました。関節のところは1mm厚のプラ板でそれっぽく作ることにします。3mmにしたのはパイプの径のほぼ1/3って事もありますけど、私が持ってるドリルのビットで一番太いのが3mmって事もあります……。ダイソーの100円ドリルも3mm径のを持ってるので使えますし。
航空機の脚は、機体から下へまっすぐ柱が伸びてタイヤに繋がってるのが多そうです。今回作るのは、小型の鳥っぽく「く」の字のように曲がった状態になっている脚にします。しかし胴体と翼の重さに耐えられるかどうか。関節は可動にしたいけど固定も考えたほうがよさそうです。また真っ直ぐ下に伸びる支柱をつけ足す事も考えておきます。
「く」の字に折れ曲がる柱のうち下側の部分。10mm径のアルミパイプです。真ん中にはアクセントとして12mm径の短いアルミパイプを瞬間接着剤で付けました。制動装置というか緩衝器っぽく見えるけど伸び縮みしません。そう見えないようにあとでデッチアップ(でっち上げ+タッチアップ)しておいたほうが良さそう。
左のネジはM3で長さ40mmのステンレス製皿小ネジです。関節の軸に使います。けどステンレスは高いですね。鉄は本数が倍以上で値段は半分。別に鉄でもよかったかもなぁ。
その横は関節の装飾に使った円型のプラ板です。片足につき20mm径を14ヶ所、30mm径を2ヶ所に使いました。厚みは1mm。最初は1mm厚プラ板をサークルカッターで切りぬいてましたが、切るのが大変なので、途中から0.5mm厚のを切って2枚貼り合わせることにしました。切り取る枚数は倍増ですがこっちのほうが楽です。切った後は中心に3mmの穴を開けてプラ棒を通し、紙やすりなどでまとめて形を整えます。
「く」の字に折れ曲がる柱のうち上側の部分。10mm径と8mm径のアルミパイプを使いました。下側のアルミパイプと繋がるのは10mm径のパイプのみです。強度が不安だったので、10mm径パイプの中には8mm径パイプにガムテープを巻いたものを挿し込んでいます。
加工したパイプを実際にネジで固定してみました。見た目はそれっぽくなったかも。これにコードを這わせたり細いパイプやスプリングをつけてデッチアップするわけですが、それは後の楽しみに置いておきます。
タイヤは片足につき6本。梁、というか車台パイプの左右に3本づつ付ける予定です。
車台パイプは200mmの10mm径アルミパイプの中に210mmの8mm径パイプを入れてます。8mm径パイプは前後5mmづつ、10mm径パイプから出るようにして接着し、アクセントにしてます。
車輪は原型を作ってシリコーンで型取りし、キャストで12個+αを複製して作ることにしました。最初は50mm径を予定してましたが、胴体などと比べて大きいかもと思い、40mm径で作ることにしました。でもこれは1/6スケールなので、40mm径ってのは実際には240mm径しかないんですね。小型の航空機やグライダーの車輪はどのくらいの大きさなんでしょう。
航空機のタイヤの表面は、円周に沿って溝が数本走っているくらいのようです。車輪には動力は伝わっておらず、プロペラやジェットエンジンを少し動かすことで地表を動きます。オーニソプターが地表を移動する場合の事を考えると、プロペラやジェットエンジンにあたるのは翼になりますが、翼をばたつかせて進むってのはイマイチ絵にならないし、周囲が結構広い範囲にわたって危なっかしくなるので、牽引車を使うのがいいんだろうなと思います。しかし今回のオーニソプターは離陸に必要な初速度を得るために突っ走るという設定。そのため車輪は自動車のように走る雰囲気が必要です。
車輪は、たまたま手元にあった40mm径で16mm厚の木の円柱に、プラ板を貼って作りました。確かホームセンターの端切れを置いてるところで見つけたものだと思います。小物のスタンドになるかなと買っておいたけどこういうのに使うことになるとは。
タイヤの表面にはエバーグリーンの細いプラ板(0.25mm*3.2mm)を切ったものを貼り付けて、凸凹にしています。実際に転がすとガタガタしますが、見た目は多少の荒れ地でも走りそうな感じになった……、かな。トラックみたいに溝を掘ったほうが良かったかもですが……、私の技術じゃ絶対失敗しそうだしなぁ。
車輪を12個+予備に2個、複製を作りました。型取りにはボークスの新EXシリコン、複製にはボークスのEXキャスト(ホワイト、180秒硬化)を使ってます。値段が手頃だったので。傷やディティールが見やすいのでアイボリーが良かったけど透明か白しかありませんでした。
車輪には原型の時点で6mm径の窪みをつけており、そこからさらに手回しボール盤を使って3mmの穴を貫通させます。車台パイプの両側に車輪を置き、M3の40mmのネジとナットで固定……、できるはずが、ネジの長さが足りず、ナットで固定できません。
なんでだろうと思いネジを測ってみると、ネジの頭から測って40mm。てっきりネジを切ってる部分が40mmだとおもってたけど、皿ネジはネジの頭からの長さなんですね。ということでネジの頭2mm+余裕をもってあと数mmほどをなにかで掘らないといけなくなりました。たまたま持っていたプラスドライバーがぴったりの太さで、ドライバーの頭で穴を掘り、なんとか40mmのネジで固定できました。もっと長いネジを買えばよかったんですけど、近所の店に置いてるM3のネジは40mmが一番長いのでした。
あとこれ、車輪6輪が全部接地しているかというと……、片方はうまくいってますが、もう片方はちょっとガタガタしてます……。車台パイプに穴開けるときに少しズレたんですね。精度を出すのは難しいです。車輪一つ一つにサスペンションを仕込めばいいのかもしれないけど、金も手間もかかりますし。
前から見たところ。ゴツイ感じは出ているかも。胴体や翼は女性っぽいラインを出したいので、それとの対比として脚はゴツい感じにしたいです。
1/6人形を椅子に乗せて脚の上に置き、だいたいの感じをみます。椅子は以前よりもっと寝かせた感じにしています。首や肩がこりそうな感じ。
これで脚と脚の幅を決め、胴体の幅を決定。次はスタイロフォームで胴体の原型のラフを作った後、翼を作ろうと思います。
中央にある黒い物体が、アルミパイプや車輪に穴を開けるために使った「手廻しボール盤」です。直角に穴を開けるのに必要でした。2000円でお釣りがくるかと思ったらハンズで2850円。他に売ってるところがなかったので購入。でもこれ、使い方によってはかなりビットがブレますので注意が必要です。
左にあるのがパイプカッター。3mmから22mmのパイプを切断できるものです。右にあるのがダイソーで買ったドリル。歪んでたりするのもあったので、1本1本慎重に見て購入しました。いくら100円でも使えないと勿体ないですし。でもこれ今も売ってるのかな?
2004年11月7日追加。100円ショップで小さなラチェットレンチと、吸盤付き補助ミラーを購入。ミラーは本体と吸盤の間がボールジョイントになってまして、これが結構大きい(15mm径)ので、翼の関節部に使えるかなと思ってます。ラチェットレンチは脚の関節に使えるかもと思って購入。もしかしたら脚を作りなおすことになるかも。