仮組みして様子を見てみる
実際にドールはうまく乗るんだろうか? ということで、フレーム、ハンドル、シートのみで組み立ててみて、素子を乗せて見ました。
なんと手が届きません。さらに股をかなり広げなくてはなりません。ということでフューエルタンク部のフレームの前後を縮め、シートも細くすることにします。
2000年9月23日追加。バイク関係の雑誌「Clubman」2000年11月号に書いてたんですが、カタナの頃のバイクってタンクが長く、腰を後ろに引いた前傾姿勢になるんだとか。新しいバイクならフレームを切り詰めなくても大丈夫かもしれません。でも1990年代後半に出たバイクって模型化されてるのかな?
制作
フレームの改造と平行してホイールの改造です。模型では星型のスポークも一体成形で作られていますが、ここを切り取ります。さらにできるだけ凸凹がないように成形。これが外輪になります。
内輪は0.5mmプラ板で作成。2枚のリング状に切ったものと帯状のを用意し、成形したホイールにはまり込むように組み立てます。外輪と内輪が独立して回るようになればOK。
これだけでは弱いので、内輪を覆うように0.5mmプラ板を重ねて接着し、強度を高めています。リング状に切るには円切りカッターを使えば楽です。ドーナツ型でちょっと値が張るモノもあるけど私は定規に針と刃がついたタイプのを使用。力を入れずに何度も切っていけば精度はある程度出ると思いますが、やはりドーナツ型の方が使いやすいんでしょうかね~。
後輪の片持ちサス機構を作り、組み立てて見たところです。単にカタナのリアアームの右側を切り取っただけです。可動するように作られているダンパーは実車では左右に付きますが、これは中央に一ヶ所。しかし、ダンパーの上下が逆になっています。今さら修正できません……、といいつつ、後にやり直してます。
前輪はまだ付けていません。サスペンションとステアリング機構を同時に作らないと不具合が出るだろうと判断したのですが、ステアリング機構がさっぱり判らなかったのでした。この後BIMOTA TESI 1Dの模型を買ってようやく理解できました。
ステアリング機構が判ったところでそれの組み立て&サスペンションの組み立てに入ります。サスペンションのアームは5mm角棒を3本縦に接着したものを使っています。始めに1本の5mm角棒を火であぶって曲げたものを使って様子を見、それを元にして作りました。
車軸には3mm径丸棒を使っています。タイヤはここで回転するわけではなく単に車輪を支えているだけです。ハブの中心にはポリジョイントを取りつけ、ここを中心にして左右に振れるようにしています。ジョイントと3mmプラ棒とはセメダイン社の高機能弾性接着剤スーパーXクリアで接着し、1mm径真鍮線を斜めに挿して固定しています。
2000年12月25日 追加。車軸に3mm径のプラ棒を使ってましたが、折れました。やはりこういう部分は金属でないとダメですね。ということで3mmのネジを挿し込んで接着しておきました。
ということでまた全体を組み立てて様子を見ます。フロントのダンパーはまだ付けていません。最初はこのアームに取りつける予定でしたが(ヤマハGTS1000等のように)、かなり無理そうだったので違う方法をとることにしました。
背骨に当たる部分にはパイプが2本通っていましたが、これを削除して5mm角棒1本にしています。こうすればシートの股があたる箇所を細くできると思いまして。このあと、リアシートに当たる部分も削除してもっと細くなるようにしています。フレームで新しく作ったところには5mmの角棒か丸棒を使用しています。
1mmプラ板で補強してある箇所が判ると思いますが、試行錯誤のあとです。この辺はフューエルタンクで見えなくなるからいいやと思ってますが、このいいかげんな造りが後で頭痛の種になるとは、このときには想像できなかったのでありました……(これを書いている時点でまだそこまで進んでませんが)。
ヤマハGTS1000でオメガフレームと称する、中央のフレームです。BIMOTA TESI 1Dにもこういう形のがありますね。この利点は実車ではまぁいろいろあるんですが、今回の場合はステアリング機構を組み込むのに必要なので作って見ました。単に1mmプラ板2枚を切り出して貼ってるだけなんですけどね。
ステアリング機構のロッドには3mm径プラ棒を使用しています。本来はアルミか真鍮などの金属を使用すべきところですが、技術も資金もないので断念。この機構の説明は文章ではとても伝えにくいので、ここは一つ思い切って実車を買うか(何百万円でしょうか?)タミヤの模型を買うかして理解しましょう。
オメガフレームの下に、サイドスタンドが付けられているフレームがありますが、ここはそのうち切り取る予定です。エンジンはオメガフレームにぶらさがるような感じになる予定。