落書き

まずは形を決めます。重力制御とか無い頃の宇宙船という設定なので、前進すると船首から船尾にかけて加速度に応じた力が掛かります。ということで、なんかそんな感じがしそうなのを描いてみます。要は水上艦艇風じゃないものです。

船首から中央にかけては細く、後部は燃料タンクと放熱板、超光速推進器などによって太い感じになっている点は最初から持ってたイメージです。

とりあえずこんな感じにしようということで決定。この時は船首が長方形でした。

原型製作

燃料/推進剤タンク

まずは燃料/推進剤タンクから。たぶん前世紀頃に買った5mm径のアクリルパイプを素に製作しました。写真はパイプの切断面を平らにしているところ。後ろにはタンクの素材として考えていたものが写ってます。Waveのタンクとか100均で購入したマジックとか。

アクリルパイプにエバーグリーン製のスジ入りプラ板などを巻き、両端に半球状の部品をくっつけて、とりあえずタンクが完成。半球のて天辺はポリパテでおおまかに整形し、黒の瞬間接着剤で表面をならしてます。黒の瞬間接着剤は初めて使いましたが、硬化時間が長く、硬化スプレーを併用させたほうがいいと思いました。黄色の帯は塩ビのマスキングテープです。ディテールアップ用として貼ってます。

図面とタンクなどの部品。部品の大きさや形を掴むため、落書きを元にして方眼紙に大まかな二面図を引いてます。

タンクですが、どうも細い気がしたので最初から作りなおしました。WaveのG・タンク ショート Mの30mm径のを2個繋げて使ってます。表面の装飾にはエバーグリーン製の0.25mmから2mm厚のプラ材を多用してます。

船体

後部船体の製作。プラ板で組んだ箱。燃料タンクや核融合及び超光速推進器の接合部などとなってます。

後部船体とタンクなどを並べたところ。最初に作った細いタンクも、使わないのはもったいないのでそのままにしています。下に敷いてるのはシリコーン製の板。型を作るとき余ったシリコーンを、平らな皿に流して硬化したものです。ポリパテを混ぜる時の台など、いろんな用途に使ってます。

前部船体と後部船体とを繋げる中央シャフトと、板状の超光速推進器をつけてみたところ。六角柱の中央シャフトは、東急ハンズ等で売っている真鍮製の六角棒をシリコーンで型取りし、レジンキャストで複製したものです。これにプラパイプを付けて延長してます。

前部船体。最初はこんな四角いイメージでした。しかしどうも面白くないと思い……

半球状のレジンキャストの塊を付けて様子を見ているところ。前回の「ひかり」製作時、キャストを流す際に少し出る余りを半球状の型に流してたら、こんなのがいくつもできました。今回は六角棒の型に流してたので六角棒が20本以上できてしまいました。

船首を半球にするとなんとなくいい感じになりましたが、これだとキャストの量がかなり多くなりそうな事と、全体的に見たとき前部にバランスが偏ると判断。もう少し考えてみることにしました。

とりあえず部品を組んでみたところです。

船首を半球ではなく円盤にしてみました。タンクで使ったG・タンク ショート Mの27mm径の、スジ掘りの箇所で切り飛ばした部品を使ってます。

エンジン

核融合エンジン。最初はノズルが3基で、エンジン自体は四角い単純な箱に入っているというイメージでした。表面には細いプラ板を貼って、放熱部という感じになるようにしてます。真ん中のノズルはスタンドの支柱を挿し込めるようになってます。

とはいえちょっと単純すぎる気がしたので作りなおし。ベースにしたのは鉄道模型のKATOから出ている架線柱台セット(品番23-056)の単線高架用架線柱台を2個くっつけたもの。部品が2種類各16個入って定価315円です。2個のノズルは100均で売ってる煙草用のフィルタです。

2個のノズルの間にスタンド支柱をさしこむためのパイプを付けてます。ここにスタンドを付けない場合は、後方用センサあるいは通信用アンテナといった部品を挿し込むようにする予定でした。

様子見

部品にサフェーサー代わりの塗料をふいて、乾燥後にはめ込み、全体の雰囲気を見ているところです。中央シャフトの六角棒にはプラ板を積層して小型のタンクがくっついているような感じにしてます。ここはディスカバリー号のイメージだったり。

これでOKならシリコーン型作成に入ります。