はじめに

シリコーン型作り、1年ぶりの切り裂き法がうまくいくか……。

原型製作

2011年6月12日のもの。100均で売っていたビーズ(?)に真鍮線を通し、間をパテで埋め、プラパイプに接着。本体になります。

左にあるのは大きさの比較としておいたGSIクレオスのリモネン系接着剤。今回はよく使いました。

上からアイザック・ニュートン、スヴィエート、ひかりの各船体。どの辺で分割するか検討中。

本体を分割し、球形のビーズ回りの表面処理をしています。右にあるスポンジヤスリでへこんだところをヤスっています。

後部の核融合エンジン部。超光速推進のためのFTLエンジンを取り付ける箇所に、格子状の装飾を作っているところ。エバーグリーンの0.25mm×0.5mmのプラ板を分割したものを貼り付けています。

大まかに形ができあがったところ。放熱板などをくっつけて、全体の様子を見ています。

型取り

型取りに入るところ。粘土埋めが必要な分割型ではなく、シリコーンの固まりとして作り、後で分割するカッティングモールド法(切り裂き法)で作っています。

台となるプラ板と原型の間にプラ棒やプラパイプを入れて接着。レジンキャストを流す湯口や、空気を逃がす空気穴になります。湯口などは後でカッターで切って作ってもいいんですが、プラ棒などで作った方がシリコーンの節約にもなるし、型も痛みにくくなる……、のではないかと思いまして。

工作用紙で枠を作り、シリコーンを流しています。

工作用紙で作った枠の内側には、幅の広い透明テープを貼り付けています。工作用紙のままでもシリコーンが染みこんだりはしなかったのですが、表面をツルツルにしておくとできあがった型の中が見やすくなります。工作用紙のままだと型の表面が曇りガラスのような感じになります。

前の画像の後にすぐ枠で囲んだのではなく、最初は少量のシリコーンを原型に垂らし、エアブラシを吹いて気泡を追い出し、薄い層にしています。細かい部分が多いので気泡を巻き込みやすいため、まずは表面だけでも気泡がない完全なものにしたいので。

できあがったシリコーン型。FTLエンジンの部分です。

シリコーンはボークスの透明シリコーンを使用。硬化剤を入れて混合した後、キッチン用の真空容器に入れて手動で空気を抜き、10分放置した物を流し込みます。それでも気泡が少し残りますが、硬化する頃にはほとんどが抜けます。

フェザーのカッターで切り裂いたところ。型がずれないように最初は蛇行させて切り、次に直線気味で原型まで切り裂いています。フェザーのカッターは細くて刃も長いので、こういうときに使っています。