再び翼の作成

ということで翼を軽く作りなおすことに決定。厚みを半分、ボールジョイントは穴を開けたプラ板を使って翼に取りつけるのではなく、スタイロフォームに直接突っ込んで接着してしまう事にしました。

強度を保つためにガラスクロスを1枚、スチロール樹脂で貼り付けます。

ここで大問題発生。スチロール樹脂は硬化促進剤を主剤に混ぜてから硬化剤を入れて固めますが、硬化促進剤の量が少なかったようで、1晩たっても硬化しないのでした。主剤に促進剤を入れると薄い紺色になり、硬化剤を足すと濃く灰色っぽい緑色に変色するんですが、今回は変色しなかったような気がしてます。このままではマズイのです。

仕方なく、促進剤と硬化剤を多めに混ぜたヤツを上塗り。とりあえず表面は固まりましたが、重量は増えました。

ボールジョイントはスタイロフォームにさしたままガラスクロスを貼ったんですが、それだとあまりにも情けない感じでしたので、全部引っこ抜き、ジョイントの軸がはまる内径のプラパイプを翼に埋めこんでいきました。翼を切って短いプラパイプを接着します。隙間はパテで埋めます。

サフェーサーをふいているところ。結構凸凹がありますが、これを削ると未硬化のFRP層が出てきて修正が面倒になったため、適当なところで修正を放棄しました。奥の左側のはこれ書いてる時点で完成していないヘルメット。右側のは翼同士を繋ぐ部分で、2本飛び出しているのは放電策です。翼を羽ばたかせながら飛ぶので静電気とかかなり溜まるかもと思いましたが、考えてみりゃプロペラやタービン、ヘリコプターのローターのほうが激しく動くので多く溜まりそうですね。

今回使ったスチロール樹脂ですが、プラ板などに影響が皆無というわけではなく、触れた箇所の0.5mm厚プラ板が多少膨れました。

三脚への固定

オーニソプターを三脚に固定できるよう、雌ねじを胴体両脇に埋めこみます。雲台やオーニソプターの脚が邪魔にならないところは胴体の後ろのほうにしかありませんでした。重量のバランスが恐かったけど、胴体自体はFRPだし、ネジの部分さえ丈夫ならたぶん壊れることも無いと判断。

雌ねじを埋めこむ箇所に穴を開けて雌ねじを瞬間接着剤で固定。胴体側をガムテープで塞いでFRPで固定、穴を塞ぎました。

このときの雌ねじは、三脚のネジに金属用エポキシパテをつけて硬化させたもの。エポパテが余ってたので作ってみたんですが、強度不足でネジ山が削られるだけ。結局ほじくり出してやり直しました。

三脚のネジは1/4インチネジということがわかったので、ホームセンターにてボルト、ナット、蝶ナットを購入。大きな雲台だと3/8インチのがあるそうですが、一般的には1/4だそうです。胴体に穴を開けて蝶ナットを固定。ネジ穴が埋まらないようボルトを挿し込んでおき、FRPで固定。蝶ナットを使ったのは手でまわす箇所にFRPを盛ればしっかり固定できるだろうと考えたためです。普通のナットも買ったのはなんらかの理由で蝶ナットが使えない場合を想定してのことです。

雲台から外れるクイックシューを装着してみたところ。三脚はSLIK PRO700DXです。

ちなみに、こういうのはコックピットの中とか作る前にしておくべきですね。今回やるつもりがすっかり忘れてて……。

コックピットまわり

コックピットの中はプラ板を貼って誤魔化してましたが、三脚用の蝶ナットを取りつけるために一旦破壊。その後100均で購入した仕切り板を貼ってみました。棚の仕切りなどに使うもので、ポリエチレン製です。

1mm厚のPET素材でヒートプレスしたキャノピー。とりあえず一番出来が良かったのでこれを使うことにしました。でもやっぱり内側表面につぶつぶができてます。

キャノピーにプラ板を切った帯を貼って枠を作り、胴体に置き、段差にポリパテを盛って面一にしてます。

前後のキャノピーが稼働するようにヒンジを付けました。1mm厚のプラ板で作ってますが、軸はM1.4の精密ネジを使用。1mmの穴を開けて精密ドライバでねじ込んでます。ネジを外せば簡単にバラせます。

開閉のテスト。ここで後側のキャノピーの右端が、飛び出ている空気取り入れ口に干渉することが判りました。でもちょっと押せば填まるのでOKということに。だんだん投げやりになってます。

前部点検口作成

切り飛ばした機首先端を開閉できるよう、2種類の太さのプラパイプを組み合わせてヒンジを作りました。反対側には機首にプラ棒で作った爪を作り、胴体側に溝を作って組み合わさるようにし、閉めた後もぐらつきをなるべく抑えるようにしてます。

写真には写ってませんが、この作業の前に、機首先端にピトー管をつけました。プラパイプと真鍮パイプの組み合わせですが、先端は爪楊枝を使ってます。真鍮パイプを少し広げようと思い、試しに爪楊枝をぐりぐりと挿し込んだところ(少し爪楊枝のほうが太い)、広がるどころか真鍮パイプの縁が爪楊枝に喰い込んでいきまして。外したところ爪楊枝の形が良かったので、切断して真鍮パイプにくっつけた次第です。

ピトー管は最初機首上側に穴を開けて付けましたが、後で下側に付け替えました。そっちのほうがバランスよさそうでしたので。

組み立て

組み立てて全体の様子見。