特徴

2022年1月19日の様子 キーキャップは仮 現在とキー配置は異なる

QMK Firmwareのマクロは、Clipboard HistoryWZ Editor 10、ATOK2017の機能をすぐ使えるよう設定

仕様

仕様
形状
  • 左右一体型 ホームベースに似た六角形
  • 真ん中から左右と手前へ傾斜
大きさ 362mm×215mm×27mm(キーキャップなど突起物を含まず)
重量 約500g
物理配列
  • TK1NISSEを参考
  • 左右に文字キーを置き、中央にテンキーを配置
  • 1号機の失敗を元に、テンキーは45度回した状態にしている
論理配列 日本語入力特化の独自行段系配列
  • 左に子音、右に母音や拗音ようおん促音そくおん(っ)、撥音はつおん(ん)など
キー数 合計:72(最初は101個)
  • 親指キー:5個×2
  • 人差し指、中指、薬指キー:20個×2
  • 小指キー:2個×2
  • 左上に特殊キー 2個
  • 中央にテンキー 16個
  • (右上にリセットボタン、LEDインジケータ3個)
キースイッチ CHERRY MX 赤軸
キーキャップ 16mmピッチ対応自作
キーピッチ 縦16mm、横16~19mm
材質
  • トッププレート:1.5mm厚プラ板
  • キーキャップ:プラ板、プラパイプ、アクリルリキッド、アクリルパウダー
  • 他:1mm厚プラ板、各種プラ棒
コントローラ What's Next Pink(Arduino Micro互換)
  • USB接続(TypeA)
  • キースイッチ用に24個のピン使用可
PCB 無し
  • 0.2mmポリウレタン銅線による空中配線のため
ファームウェア QMK Firmware:2024年9月現在、0.26.1を使用

物理配列

72キー

左右と中央の3箇所に分かれています。

指を方眼紙において印をとり、スキャンしたものをベースにしています。特にTK1NISSEに強い影響を受けています。Kinesis Advantage2のお椀型も考えましたが、大変そうなので止めました。

キーピッチは基本的に16mmです。キースイッチが嵌まる穴が14mm角で、そこからはみ出る爪や押さえの箇所を含んだ寸法は15.6mm角。プラ板の強度や補強に使うプラ材の太さなどを考慮し、キーピッチを16mmにしてみました。

論理配列

非QWERTY

日本語入力に特化した独自の行段系配列です。右側に母音のキーを集めています。名前は付けていませんが、QMK Firmwareのビルドで必要なキーボードの名前は、物理配列を考えていた時の番号から「b02」を使っています。

「p」+数字や記号のキーは、テンキーを表しています。QMK Firmwareのテンキーのキーコード名の表記を使っています。

英文を打つには非効率なので、その時は英文用の配列になるようにした事もありますが、5日で止めました。無理。

アンダースコアやチルダの入力はシフトキーを使わず単打で打てるようにしています。

親指のキー

XFキー

日本語変換に関係するキーです。これらを押しながら他のキーを押すことでいろいろな役割を果たします。

XF1
単打でクリップボード履歴&定型文操作Clipboard Historyの呼び出し
左側キー併用でナビ関係、Clipboard History関係/右側キー併用で数字、数字関連の記号
XF2
単打でアルファベト大文字化(SHIFTCAPS LOCK
日本語入力時、右側キー併用で拗音入力など
XF3
単打でIME ON、日本語変換
他キー併用でナビ関係、変換に関する機能を実行
XF4
単打でIME OFF
左側キー併用で記号
XF5
単打でEnter

「ナビ関係」は、カーソルキーやHOMEENDなどナビゲーション関係のキーです。

XF1XF5はシャープのパソコンX68000シリーズのキーボードにあったキーから付けています。キーボードの最前列にあり、XF3が変換、XF5がEnterの機能でした。このキーボードもXF3とXF5は同じ機能にしています。スペースキーも変換に使えましたが、私は変換はXF3しか使いませんでした。

他のキー

OPT
ファンクションキー入力やファームウェア書き込み時のリセット、ブラウザのCSS ON/OFFなど。
HTML
単打でClipboard History呼び出し(HTML編集用として設定したメニュー)、他のキー併用でHTML文書のタグなどを入力

ALTTABESCは普通のキーボードと同じ機能です。

日本語入力時

IME ONの状態でXF3押下時(右の赤い○)

左に子音、右に母音や拗音ようおんの捨て仮名、促音そくおん(っ)、撥音はつおん(ん)などを集めています。

けいならべによく似ています。母音の並びはたまたまですが、子音の並びは参考にしました。

「ん」はX一文字で設定しています。私が初めて日本語変換を使ったパソコンX1turboⅡ(1986年)がそうなっており、X68000でも同じでした。便利なので、WindowsになってからもWXG4やATOK2008以降で同じように設定しました。

キーマップ

各レイヤのキー配列です。

基本レイヤ

デフォルトのキー配列(英文字は実際には小文字)

ASCII文字の入力用レイヤです。いわゆる半角英字、一部の記号、テンキーの入力。

COPY
PrintScreenと同じ
MUTE
音量の無音化(無音/解除のトグル操作)

COPYは元々表示画面を印刷するキーで、昭和のパソコンにも同名のキーが付いていた機種がありました。ここではPrintScreenに設定し、PriScVistaでスクリーンショットを撮るのに使っています。

XF1レイヤ

XF1押下時(左の紫色の○)

右のキーと併用で数字や数字関係の記号の入力です。

左のキーと併用だと(片手操作)、カーソルキーやHOMEEndPage UpPage Downなど、ナビゲーションキーを操作します。

CBH
Clipboard History(以下CBH)のメニュー呼び出し
CBH keep
CBHのキープ機能で保持しておいた文字列を出す
CBH 時計
CBHの機能で作った世界時計を表示
CBH CLR
CBHの履歴をクリア
XF1+XF3
CTRL変換:ATOKで候補ウィンドウが出ている時の前候補表示
XF1+XF5
CTRLEnter:WZ EDITORでHTML文書編集時に段落挿入

こちらの丸括弧()は、日本語入力時でも半角で打てるようにしています。

XF2レイヤ

XF2押下時(左の青い○)

日本語入力時は右のキーと併用で小書きの文字を打てます。「ぁ」「ょ」等。

XF4レイヤ

XF4押下時(左の青い○)

主に左のキーと併用で記号の入力です。

始め括弧と閉じ括弧の組み合わせは、両方出した後カーソルを括弧の間に戻すようにしています。

カギ括弧「」や二重カギ括弧『』などは、IME OFFの状態でも全角で出せるようにしています。

こちらの丸括弧()は、XF1レイヤのと違い、日本語入力時には全角のが出ます。

XF4セカンドレイヤ

XF4を押しながら右端のキー(右端の青い○)を押下時

右手の親指と小指を使いながら、左のキーとの併用で記号の入力をします。

文字列を範囲指定した後、XF4+右端のキーを押しながら括弧を押下すると、文字列が括弧でくくられるようにしています。文章を書いた後、特定の範囲を括弧でくくりたいときに使います。

また、XF4レイヤで指定していない記号(クエスチョンマーク「?」やドル記号「$」など)もここで打ちます。

左の上にあるカンマかアポストロフィみたいなのは、U+2019の文字「’」です。英文で省略箇所を示すのに用いる記号で、ASCIIじゃない方です。波括弧の左にあるのはアクサングラブ(グレイヴ・アクセント)です。使わないからいらないか思ってたらClipboard Historyの設定記述で使うので設定しました。

IMEレイヤ

IME ONの状態でXF3押下時(右の赤い○)

IMEインプット メソッド エディタ」ですが、うちの場合はATOK 2017 for Windowsを指します。IME ONやIME OFFはATOK2017の日本語入力ONとOFFを意味します。

ATOKの各機能を使うためのレイヤです。文節移動や文節区切り移動、ひらがなやカタカナへの変換、連想変換などを行います。

左の各キーには「SHIFTCTRL+文字キー」を設定し、ATOKのキーカスタマイズで機能を紐付けています。

HTMLレイヤ

HTMLキー押下時(右の水色の○)

HTML文書でいわゆるタグなどを書くのに使います。開始タグと終了タグを組み合わせて間にカーソルを持ってきたり、よく使う属性を書いたりします。

QMK Firmwareのマクロではなく、WZ EDITORの機能で作っているので、WZ EDITOR上で且つHTMLファイル専用の機能になります。他のエディタや普通のテキストだと使えません。QMKのマクロで書けばいいのでしょうが、とくに困っていないので、このままで行きます。

HTMLを押しながら右端のキー(右の青い○)を押すとHTMLセカンドレイヤになります。使い方はXF4セカンドレイヤと同じく、文字列を選択後に操作すると、文字列が開始タグと終了タグで囲まれた形に編集されます。

OPTレイヤ

OPTキー押下時(左中程の黄土色の○)

マウス操作やファンクションキーを打つときなどに使います。

左側の矢印は、マウスホイールの操作です。左、右、中はマウスボタン操作。

CSS ON/OFFは、ブラウザ使用時(ほぼFirefox)にスタイルシート機能を切ったり戻したりするのに使います。

RESETは、このキーボードを使っていて、IME ONなのに半角文字しか出ないなど、レイヤ操作と実際の表示がおかしくなった際に使います。IME OFF+基本レイヤに戻るよう設定しています。

OPTセカンドレイヤ

OPTを押しながら左端のキー(左端の黄土色の○)を押下時HTMLキー押下時(左の水色の○)

左側の矢印は、マウスカーソルの操作です。どうしても真横とか真上にマウスカーソルを動かしたいときなどに使う予定です。

「QK_BOOT」は、キーボードのファームウェアを書き換えるときに使います。以前はタクトスイッチを使っていましたが、とうとう壊れたので、普通のキーに割り当てました。念のため2箇所のキーに割り当てています。

文書更新履歴

2024年09月16日
画像を変更。
2024年09月15日
全体的に変更。設定ファイル以下を削除。現状一覧よりソフトウェア関係に持って行った方がいいと思って。
2023年04月30日
全体的に変更。
2022年12月03日
キーバインド変更を反映。
2022年06月14日
06月11日の更新時、5月6日に編集途中だったもので更新してしまったので、完成版で更新し直す。
2022年04月21日
HTMLキーとLEFTキーの廃止、CHARキーとNAVIキーを入れ替えて機能の一部入れ替えなど変更につき、画像と文章を変更。
2022年04月21日
ダブルクォートの組や00の廃止、NAVIキーの一部変更につき画像と文章を変更。
2022年01月26日
XF1、2、5の役割変更に伴い、図と解説を変更。
2022年01月23日
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