はじめに

ということで久しぶりに小物を作ってます。いくつか平行して作っているもののうちパソコンを公開。現時点では未完成。

2003年の時点では特に珍しくもなくなった縦置きパソコンですが、個人的にX68000ユーザーでもあったせいでこの形には特に思い入れがあるのでした。ということでまた製作。今度は少々違う形にしてみます。いろいろ描いてみた結果、昔描いたオリジナルの宇宙船の船首の雰囲気を使ってみました。大本はエビの子供(ゾエア)やら動物プランクトンの形に触発されたものです。

作業途中・キーボード

まずはキーボードの製作。前に作ったものは精度が非常に悪いうえX68000専用キーボード配列という特殊な物なので、今回は106キーボードにしてみました。109じゃないのはWindowsキーとメニューキーが嫌いでその分スペースバーが長ければなぁといつも思ってるからという極めて個人的な理由からなのでした。109の方が一般的な気がしますがその辺は作るほうのわがままということで。

手持ちのキーボードを計って1/6にし、だいたいの大きさを掴んで1mm方眼紙に描いてみます。キーの大きさは2mm角プラ棒でうまくいきそうな感じ。ということで各キー+αの数だけプラ棒を切ります。できるだけ直角に綺麗に切るのがあとあとの作業が楽になります。小さな部品を100個以上も切るってな気の張った作業は、連続すると疲れるので休み休みやりました。シフトキーやスペースバー、TAB等は長さが、リターンキーは形状自体が違うので、それらは別に作っておきます。

プラ板の張り合わせで作ったベースにキーの部品を接着。プラ板で枠を作ったり鉛筆で線を引いたりしてできるだけ正確に接着していきますが……。自分の下手さを見せつけられる作業……。

106の他にTRONキーボードタイプも製作。個人的に使いたいキーボードなんですがすでに生産されておらず、たのみこむで受注数が達成され、タブレット機構が省略されたキー配列及び形状準拠モノが作られましたが、定価が115000円という……。

キー配列はTRON関連のウェブページで公開されてますし、キーボード本体の画像も探せば見つかります。大きさはどれくらいだったかな……。結構小さいんですよね。図書館で借りてきた本にサイズが載ってたのでそれを参考にしたと思います。実はよく覚えていないという……。もうちょい小さめのも作りたいです。

これもキーの部品の接着にはプラ板でガイドを作って使用。106キーよりはキーの数も少ないし(90個弱)大きさも同じなのでやや楽ではあります。

キートップに凹みを付けているところ。一旦板に貼った荒めの耐水ペーパーを使って平らにした後、横から見たときにキートップが軽い弧を描くようにやすりがけをします。これでOkというところでキートップに凹みをつけました。

どうやってつければいいかかなり迷ってます。リューターで丸いビットを使って削ったり、円柱形のと石のビットを使ったり、丸やすりを使ったり。なかなかうまくいかないですね。次回は3mm幅の丸彫刻刀をつかってみます。

TRONキーボードのキートップ加工。互い違いにキーが並んでいる普通のキーボードと違いTRONのは横は円弧を描くような配置ですが縦は一直線のため、加工しやすかったです。これには丸やすりを使いました。

細めの耐水ペーパーを何度もかけ、2回サフェーサーをかけた原型をシリコーン樹脂で型取りし、キャストで抜いてみました。シリコン及びキャストはボークス造型村のもの。キャストは白で作業時間180秒の表記があります。

型は片面取りで作ってみましたが、キャストを流し込む際にどうしてもキーの部分に気泡が入りますね……。気泡を追い出そうとつまようじでつついているうちに硬化。作業時間が10分くらいあるキャストはないかな。

キーの縁が垂直だからよくないのかも。横から見て台形になってたら、型取りしてキャストを流し込んでも気泡が入りにくいかも等と考えておりますが……。やるか……。

作業途中・本体

まずは落書きで見た目を決定しておきます。シングルタワーも考えましたが今回もツインタワーでGoGo。

キーボードと平行しながら本体作成。大きさはX68000の半分程度というかCompactタイプと同じくらいの大きさにしました。とりあえずCDやPCカードが入れられるようにします。

1mm厚と0.5mm厚のプラ板7枚を張り合わせて1つのタワーを作ります。画像のものはCDが入るほう。CDの直径は12cmなので1/6は2cm。入れたときすぐ転がり出てこないよう、少し下に落ちて収まるように切ってあります。この画像ではその辺判りにくいかも。

PCカードが刺さるほうは、全部中まで入ってしまうと取り出すのが面倒なので少しはみ出るようにしてます。イジェクト機構を作ればいいんですが今は外見作るだけで精一杯なのよと言うことで今回はパス。

プラ板を張り合わせてパテを盛って形を作ってみたところ。前回X68000を作ったとき、FDが入る穴はカッターで切っただけのものだったんですが、これだとどうしても見栄えが悪いです。今回プラ板の張り合わせでCDが入る穴を作ったのでそこそこましになったように思います。

ということでCDとPCカードをいれてみました。CDは全部入ります。

本体の裏面。適当です。

2本のタワー部を繋げる台座部分を作ってるところ。IBMのパソコンで前面がくさび形のがあったと思いますが、それを思い出しながら作ってみました。確かIBM/PCより後に出てクローズドな規格だったため流行らなかった機種だった気が。当時の月刊ASCIIに載ってた記事の写真が格好良かったように覚えてます。

大体の形になったところ。この後サフェーサーを吹いて色を塗り、完成させます。PC-8801っぽいのとか、MZ-2200っぽいのとか、いろいろ作ってみたいです。

作業途中・インシュレータ

これは1/6アンプの足(インシュレータ)を作ってるところ。キーボードの型を取ったときについでに作っておきました。原型は、画面左にあるNTのサークルカッターのセンター部。キャストで複製したものを三分割し、その内の1つを使います。他の箇所はまた何かで使う予定。

早いこと完成させよう。

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