はじめに

日本のロケットについて、打ち上げ実績を調べてみました。資料はできるだけJAXAのサイトや書籍に掲載してあるものを使うようにしています。

なお、間違いがありましたらメールで教えていただけると非常に助かりますので、よろしくお願いいたします。誤字脱字レベルでも構いませんので。ただ、お返事や書き換えなどの反応はかなり遅くなる可能性がありますことご了承くださいませ。

打ち上げ月日や時間などの間違いは訂正箇所に記載しています。

日本の衛星打ち上げロケット

成功か失敗かは、SPACE INFORMATION CENTER : 日本のロケット以下のリンク先にあるロケットの説明を参考にしています。衛星切り離し後のアポジモータ/エンジン不具合や、人工衛星自体の不具合による失敗は含んでいません。それらは補足に書き込んでいます。このページができて以降(2009年9月~)は、JAXAのプレスリリースを確認次第、追記しています。打ち上げライブ中継で搭載物の分離確認後に追記することもあります。

打ち上げ日は日本標準時間です。

日本の人工衛星の表ではありません。日本の人工衛星の中には、アメリカやESA、ロシアのロケットで打ち上げられたものがあるので、この表に載っている数より多くなります。

表に書いたロケットは、衛星打ち上げロケットのみです。観測ロケットや、推進薬を減らして軌道投入能力をなくしたテスト用ロケット(L-4T-1号機、1969年9月3日打ち上げ)等は含みません。

スタイルシートで、ISAS系のロケットは背景を青、NASDA系のロケットは背景を茶っぽい色にしています。通算番号と補足の説明で背景が緑は成功、赤は失敗を示しています。ISAS系のロケットは内之浦から、NASDA系のロケットは種子島から打ち上げています。

2015年11月26日より、打ち上げロケット名には特設サイトや詳細を書いたプレスリリースなどへリンク、補足には打ち上げ成否の結果を書いたプレスリリースへリンクをしています。

日本の衛星打ち上げロケット(本ページ更新時点)
通算 組織別 打ち上げ日 打ち上げロケット名 ペイロード 補足
001 001 L-4S 1号機   第2段と第3段の切り離しが不完全
002 002 L-4S 2号機   第4段点火せず
003 003 L-4S 3号機   第3段点火せず、第4段の点火を中止
004 004 L-4S 4号機   切り離した第3段が第4段に衝突
005 005 L-4S 5号機 試験衛星「おおすみ 日本初の人工衛星
006 006 M-4S 1号機 試験衛星MS-F1 第4段点火以降動作せず
007 007 M-4S 2号機 試験衛星MS-T1「たんせい 成功
008 008 M-4S 3号機 科学衛星MS-F2「しんせい 日本初の科学衛星
009 009 M-4S 4号機 電波観測衛星REXS「でんぱ 成功
010 010 M-3C 1号機 試験衛星MS-T2「たんせい2号 成功
011 011 M-3C 2号機 太陽観測衛星SRATS「たいよう 成功
012 001 N-I 1号機 技術試験衛星I型ETS-I「きく1号 NASDA初の人工衛星
013 012 M-3C 3号機 X線天文衛星CORSA 第2段制御系不具合
014 002 N-I 2号機 電離層観測衛星ISS「うめ 成功
015 013 M-3H 1号機 試験衛星MS-T3「たんせい3号 成功
016 003 N-I 3号機 技術試験衛星II型ETS-II「きく2号 日本初の静止衛星
017 014 M-3H 2号機 オーロラ観測衛星EXOS-A「きょっこう 成功
018 004 N-I 4号機 電離層観測衛星ISS-b「うめ2号 成功
019 015 M-3H 3号機 磁気圏観測衛星EXOS-B「じきけん 成功
020 005 N-I 5号機 実験用静止通信衛星ECS「あやめ 静止トランスファ軌道投入までは成功
アポジモータ点火後に通信途絶
021 016 M-3C 4号機 X線天文衛星CORSA-b「はくちょう 成功
022 017 M-3S 1号機 試験衛星MS-T4「たんせい4号 成功
023 006 N-I 6号機 実験用静止通信衛星ECS-b「あやめ2号 静止トランスファ軌道投入までは成功
アポジモータ不具合で静止軌道投入失敗
024 007 N-II 1号機 技術試験衛星IV型ETS-IV「きく3号 成功
025 018 M-3S 2号機 太陽観測衛星ASTRO-A「ひのとり 成功
026 008 N-II 2号機 静止気象衛星GMS-2「ひまわり2号 静止軌道
027 009 N-I 7号機 技術試験衛星III型ETS-III「きく4号 成功
028 010 N-II 3号機 実験用静止通信衛星CS-2a「さくら2号a 静止軌道
029 019 M-3S 3号機 X線天文衛星ASTRO-B「てんま 成功
030 011 N-II 4号機 実験用静止通信衛星CS-2b「さくら2号b 静止軌道
031 012 N-II 5号機 実験用中継衛星BS-2a「ゆり2号a 静止軌道
032 020 M-3S 4号機 中層大気観測衛星EXOS-C「おおぞら 成功
033 013 N-II 6号機 静止気象衛星GMS-3「ひまわり3号 静止軌道
034 021 M-3SII 1号機 ハレー彗星探査試験機MS-T5「さきがけ 全段固体ロケットによる初の地球脱出
035 022 M-3SII 2号機 ハレー彗星探査機PLANET-A「すいせい 成功
036 014 N-II 8号機 実験用中継衛星BS-2b「ゆり2号b 静止軌道
037 015 H-I 試験機1号機 測地実験衛星EGS「あじさい
磁気軸受フライホイール実験装置MABES「じんだい」
アマチュア衛星JAS-1「ふじ1号
あじさいは現在も運用中。JAXAが運用する最古の人工衛星
038 023 M-3SII 3号機 X線天文衛星ASTRO-C「ぎんが 成功
039 016 N-II 7号機 海洋観測衛星MOS-1「もも1号 成功
040 017 H-I 試験機2号機 技術試験衛星V型ETS-V「きく5号 静止軌道
041 018 H-I 3号機 実験用静止通信衛星CS-3a「さくら3号a 静止軌道
042 019 H-I 4号機 実験用静止通信衛星CS-3b「さくら3号b 静止軌道
043 024 M-3SII 4号機 磁気圏観測衛星EXOS-D「あけぼの あけぼのは2015年4月23日に運用終了、26年2ヶ月にわたって観測を実施
044 020 H-I 5号機 静止気象衛星GMS-4「ひまわり4号 静止軌道
045 025 M-3SII 5号機 工学実験衛星MUSES-A「ひてん」「はごろも」 月面に落下させて終了
046 021 H-I 6号機 海洋観測衛星MOS-1b「もも1号b
伸展展開機能実験ペイロードDEBUT「おりづる
アマチュア衛星1号-b JAS-1b「ふじ2号
成功
047 022 H-I 7号機 実験用中継衛星BS-3a「ゆり3号a 静止軌道
048 023 H-I 8号機 実験用中継衛星BS-3b「ゆり3号b 静止軌道
049 026 M-3SII 6号機 太陽観測衛星SOLAR-A「ようこう 成功
050 024 H-I 9号機 地球資源衛星JERS-1「ふよう1号 成功
051 027 M-3SII 7号機 X線天文衛星ASTRO-D「あすか 成功
052 025 H-II 試験機1号機 軌道再突入実験OREX「りゅうせい
H-II性能確認用ペイロードVEP「みょうじょう
NASDA系衛星打ち上げロケット初の純国産
053 026 H-II 試験機2号機 技術試験衛星VI型ETS-VI「きく6号 18日の打ち上げでは外部ロケットブースターが点火せず、打ち上げ中断
28日は打ち上げに成功したが、アポジエンジンの不具合により静止軌道投入できず
054 028 M-3SII 8号機 回収型衛星EXPRESS 第2段の不具合で予定軌道に乗せられず、衛星はその後回収
055 027 H-II 試験機3号機 静止気象衛星GMS-5「ひまわり5号
宇宙実験・観測フリーフライヤーSFU
静止軌道
056 028 H-II 4号機 地球観測プラットフォーム技術衛星ADEOS「みどり
アマチュア衛星3号JAS-2「ふじ3号
成功
057 029 M-V 1号機 電波天文観測衛星MUSES-B「はるか 成功
058 029 H-II 6号機 熱帯降雨観測衛星TRMM
技術試験衛星VII型ETS-VII「きく7号」(ひこぼし、おりひめ)
成功
きく7号「おりひめ」「ひこぼし」はランデブ・ドッキング技術などの修得
059 030 H-II 5号機 通信放送技術衛星COMETS「かけはし 失敗
第2段エンジンの早期停止により予定外の軌道に投入
060 030 M-V 3号機 火星探査機PLANET-B「のぞみ 打ち上げは成功
機器の不具合等で火星周回軌道には乗れず
061 031 H-II 8号機 運輸多目的衛星MTSAT 失敗
第1段エンジンの早期停止及び姿勢異常状態になり、指令破壊
062 031 M-V 4号機 X線天文衛星ASTRO-Eひりゅう 失敗
第1段ノズル破損により飛翔経路がずれ、軌道投入失敗
063 032 H-IIA 試験機1号機 レーザ測距装置LRE
H-IIAロケット性能確認用ペイロード2型 VEP-2
成功
064 033 H-IIA 試験機2号機 民生部品・コンポーネント実証衛星MDS-1「つばさ
高速再突入実験機 DASH
性能確認用ペイロード VEP-3
打ち上げは成功
DASHは分離が確認できず、実験中止
065 034 H-IIA 3号機 データ中継技術衛星DRTS「こだま
次世代型無人宇宙実験システム USERS
成功
066 035 H-IIA 4号機 環境観測技術衛星ADEOS-II「みどりII
小型実証衛星マイクロラブサット1号機
鯨生態観測衛星WEOS「観太くん
豪州小型衛星 Fed Sat
成功
067 036 H-IIA 5号機 情報収集衛星2機 成功
068 032 M-V 5号機 小惑星探査機MUSES-C「はやぶさ 成功
はやぶさも2010年6月13日に帰還しサンプルリターン成功
069 037 H-IIA 6号機 情報収集衛星2号機 失敗
固体ロケットブースター1本が分離できず、指令破壊
070 038 H-IIA 7号機 運輸多目的衛星新1号MTSAT-1R「ひまわり6号 成功
衛星分離後、第2段の再々着火実験を計画通り行う
071 033 M-V 6号機 X線天文衛星ASTRO-EII「すざく 成功
072 039 H-IIA 8号機 陸域観測技術衛星ALOS「だいち 成功
073 040 H-IIA 9号機 運輸多目的衛星新2号MTSAT-2「ひまわり7号 成功
074 034 M-V 8号機 赤外線天文衛星ASTRO-F「あかり
ソーラーセイル膜面展開実験ペイロード SSP
超小型衛星 Cute-1.7+APD
成功
075 041 H-IIA 10号機 情報収集衛星光学2号機 成功
076 035 M-V 7号機 太陽観測衛星SOLAR-B「ひので
超小型衛星 HIT-SAT
ソーラー電力セイル実証超小型衛星 SSSAT
成功
M-Vの運用終了
077 042 H-IIA 11号機 技術試験衛星VIII型ETS-VIII「きく8号 成功
078 043 H-IIA 12号機 情報収集衛星レーダ2号機
光学3号機実証衛星
成功
079 044 H-IIA 13号機 月周回衛星SELENE「かぐや 成功
今回よりH-ⅡAの打ち上げは、三菱重工のMHI打上げ輸送サービスの担当となる
080 045 H-IIA 14号機 超高速インターネット衛星WINDS「きずな 成功
081 046 H-IIA 15号機 温室効果ガス観測技術衛星GOSAT「いぶき
小型実証衛星1型 SDS-1
スプライト観測衛星SPRITE-SAT「雷神
実証試験・雷観測など SOHLA-1「まいど1号
超小型衛星バス技術試験・実証他「PRISM
航空高専衛星 KKS-1「輝汐
テザー宇宙ロボット技術実証実験他 STARSKUKAI
小型人工衛星「かがやき」
成功
082 047 H-IIB 試験機 HTV技術実証機 成功
083 048 H-IIA 16号機 情報収集衛星光学3号機 成功
084 049 H-IIA 17号機 金星探査機PLANET-C「あかつき
小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS
深宇宙衛星(惑星)UNITEC-1「しんえん
小型人工衛星 WASEDA-SAT2
大気水蒸気観測衛星 KSAT「ハヤト
CubeSat「Negai☆″
成功
あかつきの金星周回軌道投入は失敗するが軌道再投入の可能性が残る
085 050 H-IIA 18号機 準天頂衛星初号機「みちびき 成功
086 051 H-IIB 2号機 宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)2号機 成功
第2段制御落下実験も計画通り終了
087 052 H-IIA 19号機 情報収集衛星光学4号機 成功
088 053 H-IIA 20号機 情報収集衛星レーダ3号機 成功
089 054 H-IIA 21号機 第一期水循環変動観測衛星GCOM-W1「しずく
韓国多目的実用衛星3号機KOMPSAT-3
小型実証衛星4型「SDS-4
高電圧技術実証衛星「鳳龍弐号
成功
090 055 H-IIB 3号機 宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)3号機 成功
第2段制御落下実験も計画通り終了
091 056 H-IIA 22号機 情報収集衛星レーダ4号機
実証衛星
成功
092 057 H-IIB 4号機 宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)4号機 成功
今回よりH-ⅡBの打ち上げは、三菱重工のMHI打上げ輸送サービスの担当となる
093 036 イプシロンロケット試験機 惑星分光観測衛星 SPRINT-A「ひさき 成功
094 058 H-IIA 23号機 全球降水観測計画主衛星「GPM主衛星
可視光通信実験衛星ShindaiSatぎんれい
テザー宇宙ロボット技術実証実験 STARS-ⅡGENNAI
微生物観察衛星TeikyoSat-3
ネットワーク衛星ITF-1「
OPUSATプロジェクトこすもず
芸術衛星「INVADER
大気水蒸気観測衛星 KSAT2「ハヤトⅡ
成功
095 059 H-IIA 24号機 陸域観測技術衛星2号 ALOS-2「だいち2号
超小型地球観測衛星「雷神2
UNIFORM-1号機
超小型人工衛星開発プロジェクトSPROUT
AES衛星SOCRATES
成功
096 060 H-IIA 25号機 静止気象衛星「ひまわり8号 成功
097 061 H-IIA 26号機 小惑星探査機「はやぶさ2
深宇宙通信実験機「しんえん2
深宇宙彫刻「ARTSAT2-DESPATCH
深宇宙探査・技術実証「PROCYON
成功
098 062 H-IIA 27号機 情報収集衛星レーダ予備機 成功
099 063 H-IIA 28号機 情報収集衛星光学5号機 成功
100 064 H-IIB 5号機 宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)5号機 成功
101 065 H-IIA 29号機 通信放送衛星Telstar 12 VANTAGE 成功
2段目を高度化仕様にして静止軌道により近い静止トランスファー軌道に衛星を投入
102 066 H-IIA 30号機 国際X線天文衛星ASTRO-H「ひとみ
ChubuSat-2
ChubuSat-3
鳳龍四号
打ち上げは成功
「ひとみ」は同年3月26日から異常事態が発生、4月28日には復旧活動を取りやめた
103 067 H-IIA 31号機 静止気象衛星「ひまわり9号 成功
104 068 H-IIB 6号機 宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)6号機 成功
105 037 イプシロンロケット 2号機 ジオスペース探査衛星ERG「あらせ 成功
106 038 SS-520 4号機 TRICOM-1 失敗
テレメータが受信できなくなったため2段目を点火せず飛行を中止
107 069 H-IIA 32号機 Xバンド防衛通信衛星「きらめき2号 成功
108 070 H-IIA 33号機 情報収集衛星レーダ5号機 成功
109 071 H-IIA 34号機 準天頂衛星2号機「みちびき2号機」 成功
110 072 H-IIA 35号機 準天頂衛星3号機「みちびき3号機」 成功

M | SPACE INFORMATION CENTERでは、ミューロケットの打ち上げについて、1998年までに27回打ち上げ、24回成功しています。とあります。3回の失敗は上記の表にもあるとおり、M-4S 1号機の試験衛星MS-F1、M-3C 3号機のX線天文衛星CORSA、M-3SII 8号機のEXPRESSの事だと思います。しかしISAS | 衛星打上げ用ロケット / ロケットでは、1998年のM-V 3号機までで、ミューシリーズは25回になっています。2回、テストか何かで打ち上げたものがあるんでしょうか?

ロケット別打ち上げ回数

2017年08月19日現在の数字です。最新の打ち上げは2017年08月19日のH-IIA 35号機。

1966年09月26日、L-4S 1号機による挑戦から数えると、2017年08月時点での打ち上げ数110回。うち成功98回、失敗12回。

ロケット別打ち上げ回数
打ち上げロケット名 運用年 通算 成功数 失敗数 成功率(%)
L-4S 1966年~1970年 5 1 4 20.0
M-4S 1970年~1972年 4 3 1 75.0
M-3C(M-3H含む) 1974年~1979年 7 6 1 85.7
N-I 1975年~1980年 7 7 0 100.0
M-3S 1980年~1984年 4 4 0 100.0
N-II 1981年~1987年 8 8 0 100.0
M-3SII 1985年~1995年 8 7 1 87.5
H-I 1986年~1992年 9 9 0 100.0
H-II 1994年~1999年 7 5 2 71.4
M-V 1997年~2006年 7 6 1 85.7
H-IIA 2001年~ 35 34 1 97.1
H-IIB 2009年~ 6 6 0 100.0
Epsilon 2013年~ 2 2 0 100.0
SS-520 4号機 2017年 1 0 1 0.0
合計 1966年~ 110 98 12 89.1

ロケット

日本のロケットは大きく二つの系統に別れます。旧ISASによる全段固体ロケットと、旧NASDAによる液体ロケットの系列です。

ISAS(アイサス:宇宙科学研究所)とNASDA(ナスダ:宇宙開発事業団)、これにNAL(ナル:航空宇宙技術研究所)をあわせ、2003年10月1日にJAXA(ジャクサ:宇宙航空研究開発機構)となりました。

NALやNASDAという名称は無くなりましたが、ISASの名称は宇宙科学研究本部(ISAS:Institute of Space and Astronautical Science)として残っています。2010年4月1日、名称が再び「宇宙科学研究所」になりました。

きっかけ

謎の表

2009年の8月くらいから、韓国のロケット羅老号の話題が飛び交いました。その頃掲示板やブログなどで見かけて気になっていたのが以下の表です。

●成功率順位 国名 打ち上げ回数    失敗数   成功率
1 ロシア          1507     65    95.7%
2 EU             174     11    93.7%
3 アメリカ合衆国       535     37    93.1%
4 中華人民共和国       93      8    91.4%
5 日本            57      5    91.2%
6 インド           22      7    68.2%
7 イスラエル          6      2    66.7%
http://wwwnews1.blog34.fc2.com/?mode=m&no=313(現在記事は無し)

各国のロケット打ち上げ成功率の表ですね。日本って失敗は5回? もう少しあったような。

ちょっと調べてみたら、たぶんWikipedia日本語版のロケットの記事、世界各国のロケット打ち上げ実績の表のコピペだろうなと思うのでした。これによると(2007年6月JAXA調べ)とありますが……。JAXAが公開しているどんな資料を元にしたかがわからないので、数字の確認ができません。

ということで、日本の打ち上げデータだけでも個人的にまとめてみようと思ったのでした。

(たぶん)出典元判明?

さらに調べてみたら、2ちゃんねるの科学ニュース+板の発言を発見。ログ速だとhttp://www.logsoku.com/r/scienceplus/1224506056/33-34

33 :名無しのひみつ[sage]:2008/10/21(火) 21:20:21 ID:++0ztpgo
    >>3
    米露の数字が少なすぎる。
    ソユーズ系だけでも1700超えてるはず。 
34 :名無しのひみつ[sage]:2008/10/21(火) 21:30:40 ID:01f6Xidm
    http://www.jaxa.jp/pr/jaxas/pdf/jaxas014.pdf
    1980/1/1からの実績らしい。
    まぁ昔のことは分からないから仕方ない気もするが。 

このスレッドの3番には先の表とともに(2007年6月JAXA調べ)の文があります。

ということで機関誌JAXA'sバックナンバーから、2007.06.1発行の014号を拝見したところ、16頁に成功率を示した棒グラフがありました。数字を見ると、確かにこれが出典元みたいな感じですね。失敗数ではなく成功数が書かれているという違いがありますが、これは打ち上げ数から引けば出る数字ですし。

さらに図の下に注記が。

*1980年1月1日~2007年4月30日までの打ち上げ実績による
*ロシアは旧ソ連、ウクライナを含む
*上記分類をまたぐ多国籍企業(シーロンチ社、インターナショナルロンチサービシズ社、ユーロコット社、
 スターセム社)による打ち上げは除く

ということで、最初に書いた各国のロケット打ち上げ成功率の表を引用する時は、最低でも「1980年から」の一言を添えておいたほうがいいと思います。アポロ計画の打ち上げも入っていません。1957年10月のスプートニク1号からだと思っていると数が全く違うので注意が必要です。

その後

Wikipedia日本語版のロケット打ち上げ実績の表は、9月24日に出典元等が追記されました。編集した方、お疲れさまです。

とか思ってたら、JAXAのデータが消されて中央日報のデータに差し替えられたりなどありました。条件が判らず、数値に妙な点がありました。

その後2010年1月30日に中央日報のデータが削除されてます。

参考

ウェブサイト

JAXA|地上と宇宙を結ぶ輸送システム
JAXAのサイトから。基本的にここに書かれている情報を元にしました。
ISAS | 衛星打上げ用ロケット / ロケット
JAXAのサイトから。ISASによる衛星打ち上げロケットの全記録があります。
ISAS | 宇宙科学研究本部の科学衛星ミッション一覧 / 活動内容
ISASが手がけてきた人工衛星、探査機の情報です。打ち上げ日や現在の状況、軌道要素などがまとめられており、打ち上げに使われたロケットや各衛星への詳しい情報があるページへリンクされています。
ロケット打上実績 | NASDA
1963年08月10日の新島での打ち上げから2003年03月28日H-ⅡA5号機までの記録です。科学技術庁と航空宇宙技術研究所(NAL)の打ち上げ実績の他、NASDAの人工衛星や宇宙飛行士を乗せた他国のロケットの記録もあります。
オリジナルのページはすでに無く(JAXA発足時に消滅?)、国立国会図書館が保存したページにリンクしています。
日本の宇宙開発の歴史
ペンシルロケットから始まるISASのロケットの歴史です。
一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構
プロジェクトのページに、フリーフライヤーやEXPRESS、USERS等の情報があります。
三菱重工|MHI打上げ輸送サービス H-IIA/H-IIBロケット
H-ⅡAとH-ⅡBの打ち上げ輸送サービスを行う三菱重工のサイト。

書籍

日本ロケット物語
著者:大澤弘之
発行:三田出版会
定価:2500円(本体2427円)
ISBN4-4-89583-150-7

訂正箇所

打ち上げ月日や時刻など数値で間違っていた箇所リンクの間違いなどをここに記しておきます。

2015年11月26日訂正

2013年02月09日訂正

2012年03月15日訂正