21世紀最後の年、とある飛翔体が太陽系をほんの少しだけ、しかしあり得ない速度で駆け抜けました。その後様々な宇宙船が造られ、あるものは太陽系外へと進出していきました。
これは、超光速航法実用化時代初期に登場し、発展し、次世代の出現とともに消えていった宇宙船のシリーズです。
オリジナルデザインの宇宙機関係の模型です。これらが登場する世界もオリジナルのものです。
宇宙船以外にもなんか作ろうかと思ってます。映画版スタートレック等でおなじみのドライドック(宇宙船の簡易的な停泊・保守場所といいますか)なんかも作ってみたいなと思ってます。
適当に製作してもいいんですけど、ある程度の規則というか縛りを作って系統立てたほうがネタを考え易いです。ある程度の設定をすることで自分なりの縛りを作ってみた次第です。昔作った1/6ドールの設定を流用したりして、でっち上げてみました。
ということで、個人的にこんなメカが欲しいなぁと思ったものを落書きし立体化したモノのうち、宇宙船の類いをシリーズとして公開することにしました。それがパイオニア・スターシップシリーズです。
こんなのが欲しかったから。
――「パイオニア」とは先駆者、開拓者という意味です。新しい環境へ真っ先に乗り出し、あるものは失敗しあるものは成功をおさめますが、やがて全ては次世代に引き継がれ、追い越され、消え去ります。
様々な目的の為、未知のものが遙かに多かった漆黒の宇宙空間に乗り出したパイオニア達。未完成なところが多く粗削りで洗練されていない初期の超光速宇宙船。そんな宇宙船を後世の人はパイオニア・スターシップと呼びました。……といった感じです。
日本の模型メーカーであるタミヤ、長谷川、アオシマ(かつてはフジミも)が出している「ウォーターラインシリーズ」という1/700艦船模型シリーズがありますが、あれの宇宙船版みたいな感じを狙ってます。キットについている組立説明書の解説も、ウォーターラインやタミヤMMシリーズの組立解説書のパロディみたいな感じで書いてます。
キットの解説は、22世紀の宇宙船を過去のものとして書いています。人類がすでに太陽系外へ移住をすませており、そこで発展を続け、さらに拡大して一旦落ち着いた時期の頃から見た、という感じです。
なお、アメリカのNASAが打上げた探査機で「パイオニア」の名が付いたものがありますが、これらとは関係はありません。電気機器メーカーとも関係ありません。他にもパイオニアの名前が付いたものがあるかもしれませんが、それらとは全く関係ないです。
基本は1/1250スケールで作るつもりです。マイクロバス程度の物は1/72等も考えます。
まったく架空のものなのでノンスケールでも構わないのですが、スケールを決めておけばディテールを施すにも感じが掴み易くなるので、とりあえず決めることにしました。
手にしたときにそこそこ実感を味わえることや、製作のし易さ等から考え、大きいもので25cmから30cm程度を想定。で、宇宙船の大きさは恒星間を飛ぶなら全長350mや400m程度だと何となくそれっぽい感じになるかな、と適当に想像。そこから計算して当初は1/1500スケールということにしました。
とはいえ1/1500というのはちょっと中途半端。10mは66.7mm、50mは333.3mmになります。キリが悪いってのはどうも落ち着かないので、2作目から1/1250ということにしました。これだと10mは8mm、50mは40mmになり、キリがよくなります。
10m程度の小さな物は、縮尺を変えて作るかもしれません。1/24、1/35、1/48、1/72、1/144等、AFVや航空機模型でよく使われるスケールから選ぶつもりです。スケール感を出せる部品も流用出来るかもしれませんし。
イベントで販売するキットは、これを書いている時点(2007年5月)でまだ3点しか出してません。作るときに考えていたのはできるだけ部品点数を減らす、という事でした。
私自身未熟なので、多くの部品を組み合わせるように作ると勘合箇所の精度が問題になるかも知れないというのがあります。部品点数が増えるとシリコーン型も多くなります。
また、作る場合も部品点数が少ないほうが楽に作れるのではないか、なら少ないほうがいいかも、と思ったのも理由の一つです。
あとは、塗装済みの完成写真(自宅のCanon製プリンタを使用)を入れるようにしています。参考程度になればと思ってます。
このシリーズはまったくの架空のメカです。登場する世界も私の頭にある世界で、従来の作品とは関係ありません。そのため、できれば購入なさった方が想像力を駆使して、その方なりの改造、塗装をしてくださったらと思っています。
キットを単なる素材と捉え、ディテールを増やしたり真鍮線などで格子やアンテナ等を作ってみたり、流用パーツを貼り付けたりという遊び方もあるでしょう。他の模型への流用パーツとして使うのも面白いかもしれません。燃料/推進剤タンクなどはいろいろと使えるのではないかと思っています。
塗装も、私の場合は基本的に日本の宇宙船だと全面白で赤のラインがあったり、ロシア製だと濃いめの緑色だったりと、実際のロケットや宇宙船を参考にしています。これも、全面黒とかシルバーグレーとかがあっても面白いと思いますし、特定の作品に出てくる宇宙船のパターンを使うというのもアリだろうと思ってます。
とはいえ、架空のメカに用意されている独自の世界を楽しみにしている方もおられます。そんな方のために、パイオニア・スターシップシリーズの年表やショートストーリー、合成画像なども公開していく予定です。
mailto:proxima@coomaru.com