はじめに

なぜか青竜刀です。私は青竜刀というと中国は三国志で有名な関羽雲長の持ってた、長い棒の先にどでかい刃がついたものしか知らなかったんですけど、日本ではちょっと大きめの蛮刀みたいなのをいう場合もあるとかで。ただ本当は蛮刀みたいなのを青竜刀って言うのは間違いみたいです。

三国志といえばここ数年、漫画の『蒼天航路』(王欣太 原案:李學仁)がベストと思ってますが、ここに出てくる関羽と張遼の青竜刀のデザインが非常にいいです。今回それらを参考にしてつくってみました。

蒼天航路っぽいバージョン

素子と青竜刀完成品と素子です。長さは漫画『蒼天航路』6巻裏表紙の関羽のポーズを素子にとらせ、そこから寸法を割り出しました。刃と柄の間の龍の装飾が少々大きくなってしまいましたが、こういうのをやるのも10年ぶりということで、まぁ最初はこんなもんだということで大目に見てください。

素材は、刃が1mmと0.5mmのプラ板。柄は0.5mmプラパイプ。龍の装飾はエポキシパテを使用しています。プラパイプは0.8mm、0.5mm、0.3mmとありますが、素子に持たせてみて違和感がない0.5mmにしました。全体の長さは342mmになってます。

漫画ではもう少し装飾が付いてますが省略してます。すいませんです。

製作開始

色塗り前いきなりですが、部品を切り出して組み立ててみたところです。まずは柄の部分になる0.5mmプラパイプを切断。次に1mmプラ板から刃の形を切り出します。パイプとの接合部は、パイプに15mm程挿しこむところをつくっておき、挿しこんで固定します。パイプの内径は3mmですが、そこに挿しこむ個所は3mmより少し大きめに切り、現物合わせで少しづつ削ってきっちりと挿しこまれるようにしてます。

それだけだと強度に不安があったので、両側に1mm真鍮腺を挿し込み、瞬間接着剤で固定。

刃の厚みに物足りなさを感じたので(本物がどうなってるのかは気にしてません)、0.5mmプラ板を両方から接着。真鍮腺が出ている部分はカッターで適当にスジを切り、張り合わせます。これで刃の厚みは0.5+1+0.5で計2mmになりました。

後尾のほうにも刃がありますので、ここは1mmプラ板のみで製作。部品が小さいので強度は問題ないだろうと思い、補強の真鍮腺は使ってません。

龍の装飾はタミヤのエポキシパテ。1時間半かけて製作。竹串をヤスってつくったへらを使って造りました。エポキシパテの隣にある棒が、竹串改造のへらです。

刃の部分大きさの比較で100円ライターを置いてます。

刃は両刃になるようにひたすらヤスリがけをして鋭角にしてます。3枚のプラ板張り合わせなので、ヤスっているとどうしても段差が出来るので、適当な時に溶きパテを塗って耐水ペーパーをかけ、段差を消してます。

装飾部鼻の穴は個人的な好みで3ヶ所開けてます。開いた口からは火を噴いている感じにしてますが、これは補強の真鍮腺を隠すためのものです。パテがかなりべとつくので作業はやや困難でした。だいたいの形が出来たら、カッターで少し刀傷をつけてみたりします。

尻の部分反対側の端です。刃は1mmプラ板1枚をヤスり、刃の感じにしてます。そこにポリパテを盛り、中央の盛り上がった部分をつくってます。

接合部には0.5mmプラ板を巻きつけ、それらしい感じをつくります(この個所の名称がわからないんですけど)。鋲の感じを出すため、0.8mm程度の穴を8ヶ所に開け、ライターであぶって伸ばしたプラ棒を挿し込んでます。ここはライターであぶると(ここは線香を使った方がいいのですが)溶けて丸くなり、鋲の感じがでるようになります。画像のはちょっと長すぎ。もう少し短くした方が、鋲の出来上がりの大きさもよくなります。

塗装

色を塗る形が出来上がったら一旦溶きパテを塗って表面が少しざらついた感じにしてます。刃の部分は耐水ペーパーをかけてつるつるにしてます。

その後下地にラッカー系の黒鉄色を塗りました。筆で塗ったので塗りムラがでますが、何度か重ね塗りをすれば大丈夫です。また、ムラの為に刃の部分に塗装膜による段が出来ますが、ここは再度耐水ペーパーをかけておきます。本当はエアブラシを使えばいいんでしょうが、面倒なのでパス。

黒鉄色を塗りおえたら仕上げに金属の感じを出すラッカー系塗料を塗ります。グンゼからはMr.メタルカラー、タカラからはメタルコートというのが売られてるので、それを使用。乾いた後に布やティッシュペーパー等で磨くと金属っぽい光沢がでます。この塗料は映画で1/1草薙の剣をつくった時にも使用しました。

画像は、Mr.メタルカラーのクロームシルバーを一旦塗ったあとで耐水ペーパーをかけたものです。段差がでて低くなったところが判ります。

とりあえず完成

完成品塗装が乾き、布やティッシュペーパーで磨いたら完成。刃にいまだ凸凹がありますが、ここの部分ならいいだろうOKOKということにしてます。妥協しまくり。

かなり黒っぽく写ってると思いますが、実際には銀色です。

今回、Mr.メタルカラーのクロームシルバーは両端の刃の部分と龍の装飾部に使いました。そのうち資金ができたら龍の装飾部にエナメル系塗料の薄い黒を流し込み、凹凸がはっきりわかるようにします。ラッカー系塗料といえど、この手の「磨くと金属の質感が出るよ塗料」は塗装膜が弱いので、エナメル系塗料でも侵されそうな気がしますが、少量ならたぶん大丈夫……、かな?

完成品その2尻の部分。見えにくいかもしれませんが、刃の部分はやはり銀色をしてます。

蛇足

青竜刀を持ってひっくり返った女の子青竜刀を受け取ったら重さのせいで椅子ごとひっくり返った女の子。関羽の青竜刀は三国志演義では80斤(17.8kg)なので、持てなくても仕方ありません。

2000年5月7日訂正。80斤じゃなくて82斤でした。ごめんね大嘘つきで。

新、後漢、魏、晋にかけて1斤は222.7gだったようです。ということで82斤は18.3kgになります。重いことに変わりはないっすね。