はじめに

HTMLとCSSで印刷用のデータを作り、ウェブブラウザと両面印刷機能付きのプリンタを使って、小冊子を作りました。

まず準備するものを書いてみます。

ハードウェア

プリンタ

私が使っているのは、キヤノンのPIXUS iP4100。2004年秋に発売されたインクジェットプリンタです。

両面印刷機能が無い場合、一度印刷した紙をひっくり返して差し込み、裏を印刷するという手があります。ただ、面倒で間違えやすくなるうえ、ページ構成を冊子印刷用に変更できるかが問題になります。私はやったことがないので判りません。

印刷用紙

私が使っているのは次の二種類です。

高白色コピー用紙
ホームセンターで購入。白色度90%、坪量64g/m2。500枚入り300円弱。
キヤノン普通紙・ホワイト 両面厚口 SW-201A4
電気店で購入。白色度95%、坪量93g/m2。250枚入り500円前後。

両面厚口のように紙が厚い場合、枚数が多くなるとステープラーで綴じづらくなります。枚数が多い場合はコピー紙優先で考えた方がいいかもしれません。

コピー用紙の場合
  • 高白色と書かれたものでも十分安い
  • ホームセンターなどでも入手可能
  • 紙が薄いので10枚前後(40ページ前後)でもステープラーで綴じられる
  • 裏が透けて見えるので、読みやすさは損なわれる(ただし、程度の問題)
両面印刷対応用紙の場合
  • コピー用紙と比べると高い
  • コピー用紙より入手場所が限られるかも(地域によっては大差ないかも)
  • 紙が厚いので、5枚前後(20ページ前後)から多くなるとステープラーで綴じづらくなる
  • 印字が綺麗で裏写りが気になることが少なく、読みやすくなる

ステープラー(ホッチキス)

私はマックスのホッチくる HD-10Vを使っています。機構を90度回転し、中綴じができます。折り目に沿って綴じようとすると若干ずれることがあり、ちょっと難しいです。文房具屋、ホームセンターなどで500円前後で入手可能。

普通のステープラーでも中綴じができるような治具(MC-140等)もあります。

その他

必須ではありませんが、あると便利かもしれないもの。

ページが多くなるほど縁(小口)がそろわなくなり、めくりにくくなります。カッターで縁を切ってそろえると、ページをめくりやすくなります。

ソフトウェア

ウェブブラウザ

2015年現在、主なブラウザはHTML5とCSS3に対応しています。対応の程度には差があります。

印刷機能にも差があります。印刷用プロパティへの対応具合、印刷プレビューの有無、ヘッダとフッタの設定項目など。

Firefox

私はFirefoxを使っています(2015年01月15日時点で35.0)。HTML5とCSS3への対応は以下の点を除いて特に問題なしです。

ルビには対応していませんが、対処方法はあります。

縦書きにも対応していません。印刷用CSSへの対応もイマイチですが、私はこれで妥協してます。

ここで公開するCSSは基本的にFirefoxで使うことを想定しています。Webkit系やIE11などを使う場合、一部修正が必要になります。

IE

印刷だとIE10や11がよさそうかも。ヘッダやフッタはFirefoxより多種の指定ができるし、縦書きにも対応してたはず。

HTML5とCSS3への対応ですが、Firefox等と対応具合が違うことも有り、調整が必要です。

ページ最下行で文字の下が少し欠けることがありました。Firefoxではそういうことが無かったので、調整がちょっと面倒かも。

Opera

Operaはバージョン26で印刷プレビュー機能が戻ってきました。レンダリングエンジンがPrestoから変更後、印刷プレビューがなかったので、印刷用途には使いづらかったのです。

FirefoxとCSS3の対応具合が違うので、ここで公開した小冊子印刷用CSSでは一部不具合が出ます。手直しすれば、何か面白いモノができるかも。レンダリングエンジンはGoogle Chromeと同じBlinkなので縦書き表示も可能のはず。

ブラウザでの表示と、印刷プレビュー&印刷で見え方が違う場合がありました。たとえばCSS3の段組(column-count等)はプレフィックス付きで対応していますが、印刷プレビューと印刷では非対応の状態で表示されます。Firefoxでも以前そういうのがあったので、Operaもバージョンが上がるにつれ改善されていくと思います。

Google Chrome

Google Chromeは以前から印刷プレビューもあるようですし、HTML5とCSS3への対応も良さそうです。私はインストールしていないので、使用感などは判りません。

そのほか

他にもウェブブラウザはありますが、使ったことが無いので判りません。

テキストエディタ

手慣れたエディタがあれば、それを使うのが一番かもしれません。

私はWZ EDITOR 8を使っています。HTML、CSSともアウトラインを表示させて使用。CSSでは2種類のコメントをアウトラインの見出しとして使っています。

フォント

詳しくは印刷時のフォントのページで書きます。

用途とライセンスの確認

Windowsに付属のフォントを使う場合、印刷物の用途によっては問題が生じるかもしれません。

紙への印刷物を個人の範囲で使う場合は、特に問題無いと思います。しかし、不特定の人に配布する場合、ライセンスの確認が必要になってきます。

自由に使っていいよというライセンスを提示しているフォントだと安心して使えます。SIL Open Font License(OFL)とか、GNU General Public Licence(GPL)+例外条項有りとか。

独自ライセンスでも、改造OKで商用利用も可能なことが明記されているフォントだと安心して使えます。

Macに付属のフォントはこの辺大丈夫と聞きますが、持っていないので確認できません。Linux系は大丈夫そうな気もしますが、確認するに越したことは無いと思います。

フォントのインストール

フォントを大量にインストールすると、PCの起動時間が遅くなったりするため、インストールするフォントを必要最小限に抑える方もおられます。

フォントを一時的にインストールする機能を持つソフトがあります。設定しておくと、そのソフトを起動している間だけ設定済みのフォントが使えるようになるというもの。ソフトを終了するとフォントもアンインストールされます。PCの起動時に読み込まれることはないので、起動時間などに影響を与えることもありません。

2015年1月18日版より、Webフォントの方法でフォントを読み込む方法をデフォルトにしました。

CSSファイルのあるフォルダの下に「font」フォルダを作り、その中にフォントファイルを置きます。そこからフォントを読むようにしています。

そのほか必要なもの

全部自分で行なうので、ある程度の知識は必要になります。他は時間と多少のお金(紙やインク代)、試行錯誤などの労力でしょうか。